2023年9月から2024年12月にかけて、熊本県上天草市にある観光複合施設「リゾラテラス天草」のInstagram・TikTokアカウントの運用支援を担当。全期間を通じて約90本のショート動画を企画・撮影・編集し、施設のブランディングと集客強化に貢献しました。契約期間中にオープンした新施設「リゾラザバード」はPRショート動画も積極展開し、計約50万再生回数を記録した。
本プロジェクトの起点は、撮影前に2ヶ月間、レストラン「プレートカフェリゾラ」での現場アルバイトを自ら申し出て行った実地調査にあります。これは、当時フリーランスとして活動していた一朶の雲代表取締役・田中慎太朗による取り組みです。お客様の動向や社員の強みを現場で直接体感し、社員・お客様と同じ目線に立つことで、リアルな課題や可能性を掴みました。その内容をもとにSNS活用の方向性を提案書としてまとめ、実行へとつなげました。
制作コンテンツは、施設の誕生秘話・商品のこだわり・季節メニューの紹介・社員インタビューなど多岐にわたります。その中でも特に好評を得たのが、スタッフをキャラクター化したシリーズ「はらぺこウエイター篇」。温かみと親しみをもってブランドストーリーを発信し、視聴者との間に“ファン的な関係”を構築しました。
InstagramリールやTikTokでの展開を意識し、冒頭2秒で視聴者の心を掴む構成や、食や体験の魅力が視覚的に伝わる編集を実施。また、DMやストーリーズでお客様と交流する仕組みも積極的に導入。投稿をきっかけにDMで会話を広げたり、ストーリーズでアンケートを実施して反応を分析したりと、“人と人のつながり”に重きを置いた施策を展開しました。
アルゴリズムだけを追うのではなく、「目の前のひとりに、誠実に向き合う」——。そんな泥臭くも実直な姿勢でコンテンツ制作と運用に取り組み、ブランド認知の浸透とコアファンとの交流機会の創出につなげました。